- 「特別」ではなく、あるべき「普通」の生活を成り立たせるキャンプ。
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- シンプルな生活から自律を学び、楽しみ上手に・・・
「自律・自習」と一言で目標を掲げても、この、いろいろなものが整った社会、そして、大人が子供に多くを与える社会ですっかり受動的になっている子供たちに、子供たち自身が自ら考え行動する訓練することは本当に難しいことです。
また、子供たちは本当に忙しい。学校の授業、部活、習い事、と基本的にはすべて受動的にならざるを得ない仕事(?)に追いかけられています。
子供たちがやることは本来、すべて自律を学ぶためのものだと思うのですが、効率よくこなすために、巧みに受動的なものにすり替えられています。勉強にしても、部活や習い事にしても。
考学舎はもちろん各科目の勉強をする場所でありますが、なんとか失われた自律を取り返してもらう場所でありたいと願っています。普段の個別指導では、勉強が始まらない生徒を励ましつつ見守る。あえて教えない。などです。
そんな中で、最も直接的に自律を促せる活動がサマーキャンプです。
普段、自分の役割を果たす機会の少ない子供たちに、自分の役割を持って日々を過ごしてほしい。自分で自分の役立ちどころを探して自分ならではの役立ち方があることに気付いてほしい。そこから、考え・自ら行動する。という習慣に少しでもつなげていきたい。
という意図を実現させるための3食自炊であり、ルールのほとんどないキャンプです。
いわゆるキャンプでの自炊といえば、外での飯盒炊爨などが定番ですが、考学舎のキャンプでの自炊は、献立を考え、予算内で買い出しをし、普通の台所で準備、食べ、片づける。といわば、一般の合宿であれば、また、家庭では、まずは子供たちが手を出さない、しかし実は一番「普通」の生活に近いことをやってもらいます。キャンプの一番の中心はここだといっても過言ではありません。
そのため、スケジュールもシンプルです。基本は毎日同じで。
| 6時 |
起床・洗面・朝食準備 |
| 7時 |
朝食 |
| 8時 |
勉強(学年に応じ時間数の多少あり) 時間数の少ない子は昼食準備 |
| 12時 |
昼食 |
| 13時 |
フリー(野外活動) |
| 16時 |
風呂 |
| 17時 |
買出し・夕食準備 |
| 19時 |
夕食(準備状況で20時すぎることも・・・) |
| 20時半 |
勉強(花火などの日も) |
| 21時から23時 |
(年代ごと)就寝 |
シンプルですが、自炊しながらの1日は本当に忙しいものです。食事の準備に時間がかかりますから・・・何も特別なことはありませんが。
(特別、ありました。お風呂です。宿泊先の都合でお風呂は毎日近辺の日帰り温泉を利用します。温泉めぐりです。)
一般のキャンプでは、いかに特別な体験をさせるか、に主眼がおかれています。考学舎では、いかに「普通」の生活を組み立ててもらうか、に主眼をおいています。
ルールはほとんどありません。考え方を伝えているつもりなので、後はその中で解決してもらいます。多くの問題は、生徒たちの中で解決されていきます。もちろんスタッフが指示を出すこともあります。
例えば、以前のキャンプでは、千葉県館山市、海から100Mという場所で行っていました。当時の高校生たちは、海に行きたいあまり、朝食準備を短縮し、勉強開始時間を早め、昼食後に海で遊ぶ時間を確保していました。
最近のキャンプでは、レトルト食品を買おうとするのをとめる高校生を見かけたり、予算を余らせてデザートを作る生徒を見かけたりしました。工夫しながら遊びをみつけ、楽しむ力、子供たちは大人よりはるかに上です。
原風景は、一昔前の田舎の夏休み、です。自炊し、その中で勉強をし、空いた時間をみつけて遊ぶ。
シンプルな生活の中で、異年齢集団としてグループを形成し、共同生活を成り立たせる。
自分で自分をコントロールしながら、生活をし、遊びを見つけていく。
これぞ「自律」ではないでしょうか?