人間関係

 
「友達」や「仲間」に囲まれているけど、信頼できる関係とは言えない。いっそのこと独りのほうがいい。
 
他人の前に、まず自分のことを信じられない。コミュニケーションは永遠の課題だと思っている。
 
「受身の学習姿勢」を変え、生活リズムの中に学習の時間をしっかりとること。
 
「アクティブ・ラーニング」を開校以来取り入れている。ひとりひとりが目標を設定し、その目標に向けて取り組んでいる。
 
「自習ノート」を自らに課すことによって、自分で課題を探し出し、探求する学習ができるようになっている。読書に勤しむ生徒がとても多く、「ブックトーク」も頻繁に行われている。

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悩み・課題

小学校、中学校、高校、どこに行っても付きまとう問題が、

  • クラスやクラブといった集団行動…大人数の中で、居場所があるとは感じられない
  • 友達100人どころか、朝学校に行って挨拶できる相手すらいない
  • 静かに席に座り、休み時間は黙って読書
  • 給食やお弁当も一人で黙々と
  • 発言を求められると真っ白になるから何も言えないし、とにかく自分が出せない、集団が苦手
  • 信頼できるどころか挨拶できる友達だってほとんどいない
  • 気の合う友達なんて世界中にひとりもいない
  • リーダーになりたいなんて思わないけれどせめて、友達の何人か、一緒にお弁当を食べられる誰かがいたらいいのに

と思ってしまうことがあるのではないでしょうか。

もしくは、「誰かといなければいけない」なんて気にしないで生活したい、と思うことがあるのではないでしょうか。

原因・理由

たまたま、クラスやクラブ活動で、気の合う仲間が見つけられない、ということもあれば、同世代と付き合うことそのものが苦手な場合もあるでしょう。その場所・グループの空気がなんとなく自分と合わない、という場合、その場には自然体ではいられなくなり、人間関係も作りにくくなることになります。大人になれば、所属する先は自分で選択することができますが、子どものうちはそうはいきません。入れられたグループに適応できるかできないかがすべてとなってしまうのです。たまたま、そのグループが合わないだけなのか。そもそも他人と関係を作ることそのものが苦手なのか。それを確認することもできず、人間関係に対する苦手意識を、本人が強く持ってしまうことになります。一度その意識を持ってしまうと、別の学校に行っても、上の学校に上がっても、やはりちょっとしたことでその意識が頭をもたげ、本人は自信をもって他人と接することができなくなってしまうのです。

対策

クラスに友達が見つからなければクラブ活動で、それでもだめなら習い事で、とどこかで一人でも信頼できる友達を見つけられるグループに所属することにトライしてみてください。今所属しているグループで人間関係を作れないことが悪いことだ、とか、だめなことだ、とはくれぐれも思わないで済むようにすることです。たまたま、いまのグループではうまくいかなかった。ほかのグループではどうだろうか?と少しずつ合うグループを探してみてください。一番よいのは、今所属する学校などのグループとは、重なるメンバーが誰もいないグループを探してみることです。誰も知り合いがいない、というのは当初、非常に緊張する場になることにはなりますが一方で、全く新しい自分を作り出すチャンスにもなるからです。特に、人間関係が原因で、となると親としては、その中でも仲のよい友達がいる別のグループへ、と考えがちですが、全くつながりのないグループでの検討もしてみるべきです。

考学舎の取り組み

まずは講師との関係から、そして少しずつ周りの生徒との関係を作っていくことができます。基本の授業は個別指導なので、どうしても周りの生徒と付き合わなければならない、ということはありません。その一方、個別指導とはいえ、考学舎の教室は一人ひとりが区切られた机ではありませんから、常に周りの様子は見えます。ほかの生徒と講師の関係や、ほかの生徒の様子などを少しずつ垣間見ることができるのです。そして、指導の合間に、周りの生徒との距離感をはかっていけばよいのです。また、所属している生徒は、おかれている状況はもちろん、趣味や大切にしていることも様々、それぞれがあまりに異なるため、考学舎では、「違って当たり前」という空気があります。そんな中だからこそ、少しずつ自分を出し、関わり、信頼できる相手を見つけていくことができます。  >> 「考学舎の特徴・基本方針」

また、国語カリキュラムの中では、「理解する」という中で、自分が何を大切にしているのか?相手が何を大切にしているのか?をしっかりつかみ考えていく時間があります。そんな時間の中で、人とのコミュニケーションや信頼醸成ができるトレーニングを積んでいくこともできるのです。  >> 「考学舎の国語」

実績

学校では仮面をかぶっているからここでの様子はあまり話せない、という生徒によく出会います。考学舎では「変わっているね」が褒め言葉です。身勝手である、ということではなく、それぞれがそれぞれを大切にする、という空気があります。生徒たち同士でも、新たに入ってくる生徒に、少しずつ歓迎を表すのも行き過ぎない空気でしょう。もちろん国語を学ぶ中で、少しずつ、自分も他人も客観的に認めることができるようになる、ということもあります。その結果、自分とはあまりに異なる考学舎仲間と友達になっていきます。

少し時間はかかるのかもしれませんが、通い始めた当初はほとんど周りと話さず、淡々と授業を受けて帰っていた生徒が、何か月かで少しずつ講師と雑談をするようになり、半年程度で講師を介して別の生徒とも雑談をできるようになる。一年もたてば、自分が来る時間に誰がいるのかを楽しみにするようになっていきます。

こうして、違うもの同士でも友達になれる場所が考学舎です。

>>  「幸せな学力を創造する考学舎」

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