中学生で起こるさまざまなギャップ

「中1ギャップ」という言葉をご存知ですか?中学生になると、友だちが変わったり、部活が始まって忙しくなったりと色々な面で変化があります。生活だけではなく、勉強も小学生の頃とは大きく変わります。定期試験の思わぬ結果に、いったいこれからどうやって勉強させたらよいのかと悩んでいらっしゃるのは皆さんだけではありません。中学校の勉強は、小学校の時のように何となくやるだけではなかなか身につきません。

さらに、個人差はもちろんありますが、中学生は思春期の入り口。自分の意見が内側で芽生える時期でもあるので、特に身近なお父さんやお母さんに対して、否定的な言動をとるようになります。ここからは、「勉強しなさい」という一言は、余計机から遠のいてしまう原因になってしまうかもしれません。学校では、なかなか自分で勉強を進める方法は教えてくれません。まずは、お父さんやお母さんが、中学生からの勉強法を学んでみませんか。

中学生の勉強法のキモは計画力

小学生の頃は中学校よりもテストの回数が多いので、何も勉強をしなくても90点や100点が取れたというお子さんも多くいらっしゃるでしょう。中学生は、2~3ヶ月に一度しかテストが行われず、一度に問われる範囲が増え、暗記する量も急増します。そこで何よりも大切になってくるのが、計画し振り返る力です。

中学生になると抽象的な思考も働くようになり、未来を想像する力がより強まります。この見通す力を利用して、ゴールとなる目標を設定してみましょう。一番遠い目標は、どんな仕事をしたいのかというところでしょうか。そんな目標は全く見えないと思っても大丈夫。どんなことが学んでみたいのか、今の興味の範囲から話を広げてみましょう。大学、専門学校、高校のイメージが少しずつ膨らんでいくはずです。目標はいつ変わっても修正しても問題ありません。実は、親子で一番時間を使って欲しいのは、この目標を共に設定し共有するという時間なのです。

自分にとってのベストを見つけよう

この長期の目標が共有できれば、次に中期の目標です。これは、中間試験や期末試験、学年末への目標です。さらに小さな短期目標は1週間もしくは1日の行動計画になります。短期目標や中期目標は、長期目標に向かうための給水所のようなもの。できているかできていないかを確認するポイント地点です。

まずは、1週間の具体的な計画を自分で立ててもらいましょう。親としてサポートできるのは、計画のテンプレートを用意すること、そして1週間に1回、感情を入れず、できたかできていないかの事実を一緒に確認することです。無理な計画を立て、実行できなくても問題ありません。勉強法やスピードに正解は存在しないのです。トライアンドエラーを繰り返しながら、自分にとってのベストとなるようアレンジしていく力、これが自学力につながります。
(下図:考学舎の生徒たちが日々活用している1週間の計画表)

「自学力」は変化の時代を生きる力

自分で計画したことが、できたのかできていないのかの判断を繰り返していくうちに、自分のことを客観視する目が生まれていきます。自分自身を知ることは「自学力」を身につけるための重要な過程です。私たち周りの大人ができることは、できていないことに気づくきっかけを作ってあげること。そして、できなかったことは試行錯誤を繰り返し、目標に向かって自分をコントロールしていく術を習得していきます。この積み重ねが、自分を律することができる自律へと導いてくれるのです。

予測不可能な世の中で、私たちは今後100年時代を生きていくことになります。急速に変化する社会の中で、私たちは自らを更新し学び続けなければなりません。自律にいたる道は、日々の積み重ねでしかありません。学生時代に自学力を身につけることができれば、それは生きるための何よりの力になるのではないでしょうか。

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自学力を身につける8つの力 ~変化の時代を生きるために~

考学舎では自学力を身につけるために、科目横断で学ぶ力を8つ(語彙力・読解力・理解力・表現力・思考力・想像力・共感力・体力)に再編し、子どもたちの学びの進度を、子どもたちと、そして保護者と共に共有し課題に向き合っています*。今回は、社会で求められていることを紐解きながら、これから必要な学びについて考学舎代表の坂本よりお話いたします。

 (参考:  「考学舎の考えるこれからの学び」

  • 日時:7/13(火)10:00~12:00
  • 場所:考学舎青山校 または オンライン

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渋谷区渋谷1丁目7-5  青山セブンハイツ503(教室案内

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