- 学校や塾で出される宿題以外の学習もしたほうがいいのはわかるけど。「読書をしなさい」と言われるけど。
- 自分の生活のリズムの中に、勉強する時間をとることが出来ていない。やらされる勉強ばかりで、自分の勉強方法が確立できていない。
- 「受身の学習姿勢」を変え、生活リズムの中に学習の時間をしっかりとること。
- 「アクティブ・ラーニング」を開校以来取り入れている。ひとりひとりが目標を設定し、その目標に向けて取り組んでいる。
- 「自習ノート」を自らに課すことによって、自分で課題を探し出し、探求する学習ができるようになっている。読書に勤しむ生徒がとても多く、「ブックトーク」も頻繁に行われている。
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悩み・課題
- 学校の宿題をなんとかこなすだけで毎日精一杯。
- 「読書しなさい」はわかるけど、読んでもまったく続かない。
- 通信教育、連戦連敗中。そもそも、やれているひとに出会ったことがない。
原因・理由
このような悩みの大半の理由は、大きく分けて以下の三つです。
- 勉強する目的がよくわからない
夢や希望を抱いて始まった、小学校生活。知らなかったことを知ることはとても楽しく、理解を試されるテストも、最初の頃は楽しみだったでしょう。しかし、その楽しみの裏で着々と培われていく「受け身の学習姿勢」。これは、目の前に餌を吊るされゴールもわからず走らされるばかりの状態と似ています。これでは、勉強する目的もわからず、楽しみも消えてしまうでしょう。内面から「なぜ?」「じゃあ、これは?」という疑問が浮かんでも、どう解決したらいいかわからない。自分から知識や情報を取りに行っても、それをどう学習に結びつけたらいいのかよくわからない。これでは、自らのモチベーションをもとに主体的に学ぶ「アクティブ・ラーニング」にはつながっていきません。
- 生活リズムを上手につくれない
「早寝早起き」「毎日○時間勉強」…一念発起して新たな抱負や目標を掲げてみても、なかなか続かないもの。やはり今回も達成できないのか…と嘆く前に、自分の生活を見直してみましょう。例えば「早寝早起き」ならば、早寝をするためには寝る前にしていることを減らさなければ早寝などきません。このように、学習習慣や読書習慣が身につけられない原因は、その生活リズムの中に自主学習や読書の時間を取り入れるゆとり(つもり!?)がない場合がほとんどです。生活リズムの中にそれらの時間を取り入れられなければ習慣化できません。生活の優先順位を振り返ると、自分が何を大切にしているかも見えてくるものです。
- 勉強方法を自分で考えられない
宿題を終わらせて、いざ自分のやりたい勉強を…と一念発起してみたものの、実際は何をしたらいいのかわからない。本を一冊読破して、さぁ次は…となっても次に読む本が決まらない。思いはあっても、その先に筋道が見えていなければ先へは進めません。自主勉強や読書の必要は感じていても、具体的な目的・目標が曖昧では何をしたらいいのかわかりません。課題を自分でどう課したらいいのかの手がかりもなく、そのうちに最初のやる気もどこかへ行ってしまっています。
対策
そのような「受け身の学習姿勢」から脱却すべく、自ら主体的に学ぶ「アクティブ・ラーニング」取り入れられています。日々の学習が網の目が作られるようにさまざまなつながりをもって広がり、さらなる興味や関心へとつながり、受身的な「知識の習得」から自らおこなう「課題の解決」へと学習目的がシフトされてゆきます。
しかしながら、それだけでは学習習慣の改善とはいきません。その興味や関心を実践する「場」が必要であり、その「場」は学校だけではまかない切れません。家庭学習が大切な「場」となります。日々の生活リズムの中に「学び」の要素を取り入れられれば、学びは膨らんでいきます。その家庭学習という「場」を活かす学習方法も大切です。手に入れた知識や情報を明日への栄養にするためのツールやモデルを手に入れることも大切なことでしょう。
考学舎の取り組み
考学舎の生徒たちも、上記のようなことには苦闘しています。しかしながら、彼らは「自ら学んでいくこと」の重要さを知っています。その「自学力」習得に向けて、考学舎では日常的に自ら学ぶ「学習習慣の徹底」を推奨しています。そして、そのためのメソッドやツールを用意、実践しています。
たとえば、目標の積極的設定。まず、一年の始まりには「今年の抱負」を真剣に、自由に考え、筆を持ち、書き初めにして今年の抱負をしたためます。一年間、何を胸に抱えて過ごすのか?をまず明確にします。その上で、毎月の最初に「一ヶ月の目標」を真剣に考えます。同時に、先月立てた目標がどれだけ達成できたかを振り返ります。これを繰り返し、自分の学びがどこへ向かうのかを自らたしかめられます。 >> 「目標を立てる」
また、思考を記述するためのツールとして「MindMap(マインドマップ)」を生徒はマスターします。考学舎にはマインドマップ運用・指導資格である「マインドマップ・アドバンスドプラクティショナー」を取得した講師がおります。マインドマップを使うことで、考えたことが逃げず、放置されず、思考が発展していくのが可視化され、自分の現在地及びこれからの学びのゴールを自ら発見できます。 >> 「マインドマップ」
さらに、一日最低一ページ、自由に自分の学びを表現する「自習ノート」を奨励しています。講師はその内容についてアドバイスこそしますが、課題は与えません。生徒が自分の興味と必要を「学びの源泉」から掘り起こし、それをノート上に表現します。
このように、目標を設定し、ツールを用いて学びの種をかたちにし、自習ノートで学びを体現していく、という流れを日常の中に取り入れ、学習習慣を身につけます。
実績
上記に挙げた「自習ノート」は、おもに中学生が実践しています。部活動や他の習い事、もちろん考学舎から出される宿題も含め、やらなければならないことが溢れる中、講師に叱咤激励されながら、学習習慣が身についていきます。ただただ授業を「受ける」といった受け身姿勢の学習から、自ら考え課題や興味を掘り起こしていく「アクティブ・ラーニング」へと、着実に進んでいます。
また、教室内では、それぞれの生徒が今どんな本を読んでいるかを語り合っています。読んでいる本がどのような本であるのか、ということについて、自分の中に溜め込まず、情報として発信していくことで、新たな気づきとなり、また相手にも自分にも励みになります。そのような積極的な対話も、学習習慣定着の一役を担っています。
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