- がんばって勉強しているのに、なかなか結果がともなわなくてツラい。単に記憶力がないのか、それとも…。
- 成績が上がらない根本的な原因は、学習の質が高くないこと。分かったつもり、が質の向上を妨げている。
- まずは、何が分かっていて何が分かっていないのかを自分で理解すること。そしてその知識を活用すること。
- 質の高い学習は、国語力次第。国語力はトレーニング次第で向上する。考学舎には、学習の質を高めるための方法が用意されている。
- 考学舎の生徒たちは、自ら理解できた瞬間を大切にできる生徒たち。学習の中で、理解を確かめ深められている。
もっと詳細を読む
悩み・課題
学校の成績でまったく悩んだことのない人はいないでしょう。「勉強なんて役に立たない!」とあきらめてしまえば悩むこともないのですが、実際はそういうわけにはいかず、部活や習い事で忙しい中でもがんばって勉強します。しかし、結果が伴わず、結果が出ない原因も分かりません。覚え方が悪いのか、勉強量が足りないのか、そもそも記憶力が良くないのか・・・いくら勉強しても増えるのは悩みばかりです。
勉強しても学校の成績が上がらないことは、単に学校からの評価が良い悪いという問題ではありません。努力に対して一向に結果が出なければ、勉強に対して苦手意識が生まれたり、自信を喪失したりするので、人生に大きな影響を及ぼします。
原因・理由
成績が上がらない根本的な原因は、ただ一つしかありません。それは、学習の質が高くないことです。勉強量の不足も原因と考えられますが、学校の授業を含めても勉強時間が少ないという子はほとんどいないでしょう。学習の質が高ければ、学習効率は何倍も高く、授業だけでも十分な学習量になります。
学習の質が高くないというのは、学習しても分かっていない、もしくは分かったと思い込んでいる状態です。「分かった」とは、新たな情報に触れたとき、自分がすでに持っている知識と結びつけて意味を解釈したということです。分かっていない・分かったつもりとは、新たな情報の言葉そのものを暗記しただけということです。
言葉そのものを暗記することは、無意味な文字列を覚えるようなものです。つまり、記憶する情報の量が多く、覚えるのに時間がかかりますし、記憶の脳への結びつきが弱く、忘れやすくなります。また、言葉の暗記だけなので、応用問題を解くことができません。
勉強ができる人は、実物をイメージしたり、自分の言葉で言い換えたりして、情報を解釈しています。したがって、記憶すべき情報量が少なく、早く覚えられますし、記憶の脳への結びつきが強く、忘れにくくなります。また、自分で意味を解釈しているので、知識を応用することもできます。さらに、知識が増えれば増えるほど、新たな情報を解釈しやすくなるので、できる人はどんどんできるようになるのです。
対策
分かっていない人の多くが、自分が分かっていないと気づいていません。考えて意味を解釈するという意識的な経験がないので、分かった感覚を知らず、分かっていないことに気づけないのです。分からないところから考えたり調べたりして、分かるに至るので、まずは自分が分かっているのか/いないのかを認識することが必要です。たとえば、何か情報を覚えるとき、「○○って何?」という質問に対して、どこかに書いてある説明を暗記してそのまま答えるのではなく、自分の言葉で答えることができるのが、分かっているということです。
情報を解釈するのが難しいときには、その中にある単語が分からないということが多くあります。普段あたりまえに使っている単語でも、あらためて説明できるかと考えると、意外と難しいものです。まずは、情報の中にある単語をすべて自分の言葉で説明できるようにしましょう。単語がすべて分かっていれば、自ずと情報を解釈できます。
一方、単語がいくら分かっても感覚として想像しにくいものは、解釈するのが難しいです。そういうときは、実物を用いてイメージするのがよいでしょう。実験したり、模型を触ったりするのが良いですが、それが難しい場合でも、映像で確認したりすると解釈しやすくなります。
学習において、分かることが最も難しくかつ重要ですが、分かっただけでは十分ではありません。自分のものになった知識を実際に使えることが大切です。人に教えたり、問題を解いたりという練習を繰り返していくことで、解釈の精度が高まり、より正確に知識を使うことができるようになります。成績を上げるには、正確性を高めることも必要です。
考学舎の取り組み
考学舎では、読解力(理解力)と表現力、これに比較力を追加して、「国語力」としています。比較力は、新たな情報と、自分の中にある情報を比較し、何が同じで何が異なるのかを見分けて整理するための力です。前述の質の高い学習は、情報を解釈して(読解力)、その解釈をより深め(比較力)、実際に使う(表現力)という行為でした。それぞれに国語力と対応しており、国語力を高めることで学習の質が高まります。
国語力向上のために、「読解>>比較>>表現」を生徒それぞれの状況に適った方法でトレーニングを繰り返していきます。例えば、「読解力向上のために、描かれている絵を文に書き下す」、またはその逆で、「書かれている文を絵に描いてみる」、更には、「数コマ構成のマンガを文章のみで説明してみる」、という「媒体変換」トレーニングを全生徒に採用しています。このトレーニングでは、情報を正しく読み取らないと正確に変換できないので、分かったと思って変換しても正確でないことが多々あります。そのため、自分が正しく読み取れていないことを感覚的に認識でき、分かった/分かっていないという感覚に気づくことができます。 >> 「考学舎の国語」
考える力を育てるのは国語力トレーニングだけではありません。考学舎の授業は雑談から始まります。何気ないおしゃべりですが、うまく話せないときに自分の理解が不十分であることに気づいたりする機会になっています。勉強中も、自分の考えを述べるような質問に応えたり、学習した内容を講師に教えたりします。考学舎にいる時間全体において、考えて話す機会が数多く用意されているため、理解して表現するという練習を何度も繰り返すことができます。
また、考学舎では、生徒個別の専属講師が生徒の特性や状況を理解しており、それぞれに合わせた授業を行っています。例えば、生徒が解釈の難しい情報に出会ったときは、まず解釈するのに不足している知識を明らかにして、学年を遡ったり、科目を横断したりして知識を増やし、知識のつながりをつくりながら理解していきます。 >> 「考学舎の特徴・基本方針」
実績
考学舎で学習を続けてる生徒の口から聞かれるのが、「あっ、やっぱり分かってなかった」や「なるほど」といったセリフです。自分が分かっているかどうかを認識するのは難しいことですが、生徒たちは学習の中でその力を身につけていることが確かめられます。
考学舎の国語力トレーニングは、開校以来、試行錯誤を重ねて築き上げられてきました。現在では小学生から大学受験生までの学齢・学力相応のカリキュラムも確立されております。更に、通常授業での利用に留まらず、大学や専門学校等に講師が出向き、表現や思考の実践のための講座を通年で担当しており、そこでもこのトレーニングを大いに活用しています。 >> 「考学舎との繋がり」 >> 「カリキュラム」
また、2016年12月に弊舎より刊行された『国語が得意科目になる「お絵かき」トレーニング』は、前出の「媒体変換」をテキスト化したものであり、津々浦々にて大変ご好評をいただいています。 >> 「出版紹介」
close