考学舎の国語

国語は全ての基礎である

国語が出来ない生徒は、必ずといってよいほど、他の科目で苦労します。実質的に小学校で英語の授業が始まったこともあり、小学生や就学前児童に対する英語教育が脚光を浴びています。確かに幼少期から「勉強するというより慣れる」という感覚で外国語を身につけることができれば、語学に対する感覚を磨く意味でも、語学に対する抵抗感を減少させる意味でも、非常に有意義なことです。

しかし一方では、母国語(母語)(MotherTongueの重要性も指摘され始めています。ここでいう母国語(母語)とは、頭の中で何かを考える際に使用する言語です。しっかりとした母国語(母語)を持たずに他の言語を習得し始めると、何かを『考え答えを導き出す』という過程において複数の言語が無意識のうちに混ざり、思考力・創造力が深まらないと言われています。
そのようなことから考学舎では、母国語(母語)である日本語教育を重要視した上で英語を始めとするその他の科目をとらえており、英語力だけを伸ばすのではなく日本語の教育も同時進行で行うことで、考える言語としての母国語の力(国語力)を安定させる方針を取っています。

考学舎の考える国語力とは

考学舎の国語力をあらわした図
理解力
自分にあたえられた状況を正確に把握し、ただしく判断していける力
比較力
自分の経験や知識と比較・検討し、自分のとるべき行動を決定する力
表現力
自分の考えを、そのときの状況や必要に応じて説明・言語化できる力

考学舎では、理解力・比較力・表現力の三つの力を統合したものを「国語力」と捉えています。また反対に、国語力は「情報を正しく取り入れ、その情報を自らの既存の知識と比較して識別し、聞き手に伝わる正しいことばで伝える力」とも言えます。考学舎の国語の授業は、この三つの力を、時に個別に、時に統合して、継続的にかつ反復的にトレーニングしていくことを主眼としています。

国語カリキュラム

国語で必要な力、理解力・比較力・表現力を養うため、考学舎では、「言い換え」(絵/文の媒体変換も含む)をキーワードにした段階別の勉強をしてもらっています。

  • 読んだもの・聞いたことを自分の言葉で言い換え、理解を確認する。
  • 今までの自分の知識・体験に言い換え、比較する。
  • 読み手・聞き手にあう言葉に言い換えて表現する。

この三つを繰り返し練習していきます。

また、その総合的な力を付けるための取り組みとして、文章はもちろん絵やマンガに至るまで媒体を問わず「要約」することも重視しています。