- 「これからは英語だ」と言われるけど、じつは日本語にも自信がないから、どちらも身についてなくて心配。
- 母国語である日本語に触れる時間が短か過ぎる。頭の中でものを考える言語がどっちつかずになってしまう。
- 身近なひとと日本語で話す時間を確保するなど、日本語に触れる機会をしっかりもっていくこと。バイリンガルになりたければ、本来の倍の時間がかかると考えたほうがいい。
- 考学舎には、一貫した独自の国語カリキュラムがある。思考に使える言語にまで昇華できる。
- インターナショナルスクールに通いながら考学舎で国語としての日本語を学び、国内大学合格、IB取得等、幅広い進路を獲得した実績が豊富。
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悩み・課題
よくお聞きするのが、
- 日本語と英語がちゃんぽんになっていてどちらも本質的にはできていないような気がする。
- 学校では授業もほとんど英語だし、友達とも英語で話しているので、だんだん親と話すときも日本語の中に英単語が増えてきてしまった。
- 日本語で学校のことなどを説明されると、何を言いたいのかさっぱりわからない。
というお話です。
もっと具体的には、週に1回や2回の日本語授業で、母語である日本語ができるようになるのか?親世代が、週に何回かの英語の授業で英語を習得できなかった経験を思い出せば、インターナショナルスクールに通う子どもたちが日本語を習得するのが極めて難しいだろうと思われるのですよね。
そして、これもよく聞かれるのは、
「バイリンガルな大人はどんな子ども時代を過ごしたのか?」
というご質問です。
原因・理由
ずばり、日本語そのものに触れる時間が少なすぎるのです。日本以外の国で現地校に通えば、平日の昼間はすべて日本語以外の言葉を使うことになります。国内でインターナショナルスクールに通っても状況はほぼ同じでしょう。都内のインターナショナルスクールのいくつかでは、日本人の生徒の割合が多く、休み時間等、友達同士では日本語で話していることもあるようだ。という話も時として聞きますが、やはり、日本語に触れる時間が圧倒的に少なくなってしまいます。家でがんばって日本語で話してもせいぜい朝の1時間と夜の1、2時間。学校にいるのは8から10時間ありますから日本語が中途半端になるのは当然です。さらに、言葉が増えていく小学校中学年から高校生に向けては、家で親と話す時間はどうしても減っていきます。その代り増えるのは友達との時間、こればかりやどうしようもありません。
この流れで気をつけなければいけないのは、大人になって、「頭の中でものを考える言語」が育たなくなってしまう恐れがあることです。逆に言えば、しっかり日本語に触れ、それを使う時間を確保すればよいということにもなります。
対策
少なくとも、帰宅後は、必ず日本語で、その日あったことを親に話す時間を確保するなど、とにかく日本語に触れる時間をしっかりとっていきます。それも、しっかり考えながら話す時間、考えながら聞く時間をとっていきます。例えば、日本語のテレビドラマやテレビ番組、ユーチューブ等を見ていても、基本的には、背景を見て理解できる部分が多いのであまり意味はありません。何かを考えながら読む、書く、そして話す時間が必要です。小学生のうちは、学校であったことを整理して親に話せばよいでしょう。中学校に上がる頃からは、もう一歩踏み込む必要があります。例えば、新聞記事を読み、それを説明し、それについて対話するなどです。放っておいたらわからないことを「日本語で」言葉にする作業をしてもらう必要があります。この繰り返しによって言語を使えるようになります。
簡単に言えば、日本語中心で成長し、日本語で考えられるようになる、に対し、本当にバイリンガルになるためには、倍の勉強時間が必要だとお考え下さい。
考学舎の取り組み
考学舎には、小学校から高校まで、一貫して学べる独自の国語カリキュラムがあります。これにのって、日々日本語で、読み、考え、書き、話すことで、英語等の第二言語とともに、日本語も、世間話ができるレベルではなく、思考に使える言語として身につけることができます。 >> 「考学舎の国語」
日本語で思考力をつける学びは、他国語を運用する際にも100%活かされ、自らが幸せを見つけ、生きていくための学びにつながっていきます。我々大人は、生徒たちにとって「母語」つまり、頭の中で考えを深めるときに自然と使う言語が何になるのか?もしくは複数持てるところまで頑張らせるのか?ということをしっかり考えていく必要があります。英語も日本語も話せる、でもどちらでも考えられない、という状況になってしまうと、大学へ進学して、社会に出て、苦しむことになるのは本人です。インターナショナルスクールに通っても、親の転勤や留学等で海外生活があっても、継続して母語となる日本語をしっかり学び続ける環境が考学舎にはあります。
実績
インターナショナルスクールに通いながら考学舎に通い、大学等へ進学した者もおります。みな、インターナショナルスクールでの勉強に加え、考学舎での学びを重ねた生徒たちです。また、考学舎に在籍していた生徒で最初のIB(インターナショナルバカロレア)の取得者は2010年に取得、その後も継続的に取得者を輩出しており、IB支援への経験も豊富です。IB(インターナショナルバカロレア)を取得しながら、日本語での学びも続けることは、生徒にとって大きな負担でもあります。しかし、継続していくことでできることです。外国滞在中のスカイプ授業により、絶やさず日本語を学ぶ環境の提供により、帰国後スムーズに日本の学校に戻れた例も数多くあります。
これらは、補習や受験というパッチ当てのような勉強ではなく、小学入学時から高校卒業に至るまでの一貫したカリキュラムと体制があって初めてできることです。 >> 「国際バカロレア(IB)について」
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